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ICTで投球・打撃を助言 石巻専修大硬式野球部が動画撮影、中学生指導

タブレット端末で中学生のスイングを撮影する石巻専修大の野球部員
動画で見たスイングの改善点を大学生から聞く住吉中の野球部員(右)

 石巻専修大硬式野球部は1月21日、同大体育館で、石巻市住吉中と同市万石浦中の両野球部との合同練習会を開いた。2019年から開講する「地域ICT(情報通信技術)戦略論」の一環で、3校の選手計約20人が参加。大学の野球部員がタブレット端末を活用して中学生に投球や打撃フォームをアドバイスした。

 3グループに分かれ、大学の選手が中学生のキャッチボールやバドミントンのシャトルを打つ姿を撮影。中学生と映像を確認しながら「重心を後ろにして打つといい」「投げる時はボールを指から離す瞬間に力を込めると球が速くなる」などと声をかけた。

 住吉中野球部の金沢優真主将(2年)は「動画で説明してもらうことで、課題解決の手段がはっきりした。継続して教わりたい」と話した。

 ICT戦略論は19年に同大、石巻市、ソフトバンクが締結した包括連携協定がきっかけでスタート。大学が同社の提供するオンラインサービス「スマートコーチ」を利用して中学生の部活動を支援している。

 本来は指導を希望する選手の動きを顧問が動画で記録し、大学側に送信。学生らが画面に添削する形で指導内容を書き込み、返信する。遠隔でやりとりしながらレベルアップを図ってきたが、今回は仕組みを理解してもらうため、対面で実施した。

 担当する稲葉健太郎経営学部助教は「学校では専門種目ではない教員が顧問になることもある。選手だけでなく、指導者のサポートにもつなげたい」と話した。

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