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女川町に1億円寄付 マッシュ・近藤社長「子どもたちに笑顔を」

マッシュパーク女川の開園式で町を訪れた近藤社長(右)=2021年8月19日、町まちなか交流館

 ファッション事業などを手がけるマッシュホールディングス(HD、東京)の近藤広幸社長が、東日本大震災後から支援を続ける女川町に1億円を寄付した。

 町によると、過去に個人や団体、企業などから一度で1億円を超える高額寄付はないという。寄付金は同社などが2021年夏、町海岸広場に整備した公園「マッシュパーク女川」の維持補修費やにぎわい創出につながる事業に活用する。

 マッシュHDは16年から被災地復興支援事業を展開。同事業の一環で、彫刻家の高田洋一さんが遊具のデザインを担当した公園を一昨年、町に寄贈した。昨年は開園1周年を祝うイベント「MASH FAMILY SALE@ONAGAWA」を開催するなど、支援を続けている。

 1億円の寄付も「子どもたちに最高の笑顔を届けたい」という思いから事業とは別に、昨年末、町に寄せられた。近藤社長は「女川の未来を担っていく子どもたちが、地域でたくさんの思い出をつくり、笑顔で過ごせるよう今後も貢献していきたい」と話している。

 須田善明町長は「言葉では言い尽くせないほどの感謝でいっぱい。これまでも公園の寄贈やイベントを開いてくれていたが、今回の寄付に込められた思いもしっかり受け止め、より多くの笑顔が生まれるように活用したい」と談話を出した。