閉じる

「人とのつながりが収穫」 石巻市地域おこし協力隊8人、活動を報告

8人の隊員が活動の内容と成果を説明した報告会

 石巻市地域おこし協力隊員の本年度の活動報告会が1月31日、市役所であった。個人や市内の企業、団体に所属して活動する8人が参加し、地域課題の解決に向けたそれぞれの取り組みを紹介した。

 一般社団法人「りぷらす」の米倉真喜子さん(46)は同市相野谷地区で多世代の交流拠点づくりに携わる。放課後学習や子ども服のシェア、掃除や家具の移動といった困りごとのサポート事業などを展開する。ハロウィーンやクリスマスは飯野川地区の住民と協力してイベントを開催した。

 米倉さんは「地域の人たちとつながりができたのが大きな収穫だった」と振り返った。

 報告を聞いた斎藤正美市長は「盛り上げる人がいると地域は変わる。頑張ってほしい」と激励した。

 水産加工業「ヤマナカ」に所属する松本翼さん(41)は、冷凍殻付きでの海外輸出に向けてカキの養殖に取り組んでいる。殻付きは1個当たりの販売価格がむき身の4~5倍になると説明し「漁業も稼げることを証明し、石巻から県内に広めたい」と意気込みを語った。