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双子の兄弟、角界入り 宮城水産高柔道部から伊勢ノ海部屋へ 体格生かす

伊勢ノ海親方(中央)と角界での活躍を誓う錬さん(左)と禅さん

 宮城水産高3年で双子の兄弟の飯野錬さん(18)と禅さん(18)が、大相撲の伊勢ノ海部屋(東京都)に入門を決めた。1日には伊勢ノ海親方(元幕内北勝鬨)が同校を訪れ、滝田雅樹校長らにあいさつした。兄の錬さんは「体の大きさを生かし、力強い相撲を取りたい」、弟の禅さんは「まずは環境に慣れ、技を使えるようになりたい」と意気込む。

 錬さんは192センチ180キロ、禅さんは190センチ184キロと恵まれた体格。2人は「米は1食3~4合ぐらい。好物の唐揚げをたくさん食べたおかげで大きくなった」と話す。柔道一家で、渡波柔道スポーツ少年団で指導する父勝幸さん(51)、母雪江さん(49)をはじめ、姉の礼(あや)さん(19)と弟の壕君(6)も競技に親しむ。

 錬さんと禅さんが柔道を始めたのは3歳ごろ。渡波柔道スポ少に入り、渡波中と宮城水産高で柔道部に所属した。高校では団体と個人100キロ超級で県8強入り。幼稚園年長から小学6年生にかけて石巻相撲協会の相撲道場に通い、東北学童相撲大会に出場した。伊勢ノ海部屋と親交のある知人の紹介が入門のきっかけになった。

 錬さんは「相撲は柔道と違って下がらない。貴景勝のように押せる力士を目指す」、禅さんは「柔道では技のアドバイスをすることもあったが、相撲の知識はまだ少ない。しっかり技術を磨きたい」と力を込めた。

 自身も双子の父親である伊勢ノ海親方は「部屋で双子を迎えるのはおそらく初めて。まずは基本から教えたい。礼儀正しい、力士らしい人になってほしい」と期待した。

 錬さんと禅さんは来月末に上京し、伊勢ノ海部屋で生活を始める予定。

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