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「石巻全域を活性化」 石巻市と東北工大、連携協定

協定書に調印した渡辺学長(左)と斎藤市長

 石巻市と東北工大は2日、地域活性化や人材育成で協力する包括連携協定を結んだ。東日本大震災で甚大な被害を受けた同市雄勝地区の再生を支援してきた従来の協定を受け継ぎ、今後は市全域を対象とする。

 協定には「観光資源を活用した地域活性化」「景観・街並みの保存やまちづくり」「地場産業の持続的発展や産業振興」「防災・減災」など6項目を盛り込んだ。

 同大は雄勝硯生産販売協同組合などと長年連携し、硯産業の発展や工芸品の製品化などを後押ししてきた。震災後の2013年8月には雄勝地区の復興に向けた協定を市と締結。硯産業の再生や災害公営住宅への雄勝石の活用などにも携わってきた。

 締結式が市役所であり、渡辺浩文学長は「雄勝石にとどまらず、防災・減災や観光、まちづくりの面でも共に考えていける契機にしたい」と語った。斎藤正美市長は「さらなる活性化、相互の発展を図る。地域経済の立て直しなどでも協力をお願いする」と述べた。

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