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仙台謎解きウォーク 松丸亮吾さんが楽しみ方語る「みんなで挑戦し、可能性探って」

 俳優の佐藤健さんと神木隆之介さんがプロデュースし、人気を博す街歩きイベント「仙台謎解きウォーク 街に願いを」。その制作を担ったクリエイター集団「RIDDLER(リドラ)」(東京)の代表松丸亮吾さん(27)が宮城県を訪れ、謎解きの内容や楽しみ方を語った。(報道部・池田旭)

「難易度が高いので、やりがいがある」と語る松丸さん=2日、宮城県利府町

[メモ]「仙台謎解きウォーク 街に願いを」は河北新報社などで構成する実行委員会主催で、3月1日~4月30日開催。参加者はローソンチケットで事前にチケットの購入が必要。1人3900円。各日参加定員が設けられており、売り切れ次第終了。詳細は公式サイトで公表している。

 今回の謎解きは、過去の時代の依頼人の悩みや願いを、参加者がかなえるという設定。無料通信アプリLINE(ライン)などで伝えられる問題に対し、参加者は市中心部の建物や風景を巡りながら答えを探り、写真や言葉で解答する。

 松丸さんは「ラインでのやりとりや写真が残ることで、思い出として振り返ることができるだけでなく、充実感が高まる」と魅力をアピールする。

 コンセプトは「宮城の歴史と魅力」。謎解きは通常、一つの時代設定で展開するのが一般的だが、今回は複数の時代が交錯するのが特徴。仙台のいまの街並みも楽しんでもらうため、現代に絡む謎もあり、過去と現在が融合する仕掛けになっている。

 結果的に難易度は高めだが、初心者も楽しめるようにヒント機能を充実させた。楽しみながら問題を解くことで、宮城の歴史に関する知識が自然と高まる。「ひらめきや発想力があれば解けるので、幅広い世代に親しんでもらえる。知識を必要とするクイズとは真逆の構造にした」と明かす。

 謎解きは全国で人気が高まる。その魅力を「謎を解くにはさまざまな可能性を探ることが大切だ。同じ図形でも、人によって見方が違うので、みんなが活躍できる」と表現。「友人や家族らと一緒に物語に入り込み、過去の時代の人と同じ目線で解いてほしい」と呼びかける。

 イベントは東日本大震災の被災地を支援してきた佐藤さんと神木さんが復興への願いを込めて考案。制作の依頼は、以前から親交があった佐藤さんからあった。

 松丸さんは「震災発生から12年がたった今でも、つらい思いをしている人がいる。謎解きが被災者の癒やしや復興に向けて取り組む宮城、東北を盛り上げる力になれればうれしい」と願った。

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