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河北春秋(4/9):芥川龍之介は、幼いころ牛乳を飲んで育った…

 芥川龍之介は、幼いころ牛乳を飲んで育った。母が心を病み、生後間もなく養子に出されたためという。晩年の作品『大導寺信輔の半生』には、芥川自身を投影したと思われる箇所がある▼「信輔は、全然母の乳を吸ったことのない少年であった。元来体の弱かった母は一粒種の彼を産んだ後さえ、一滴の乳も与えなかった」。実の…

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