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石巻専修大生、点検整備で社会貢献 日本カーシェア協の所有車50台

タイヤ交換と日常点検をする学生

 石巻市南境の石巻専修大自動車工学センターで19~21日、石巻専大と一般社団法人日本カーシェアリング協会(石巻市)とのタイアップ企画「学生整備プロジェクト」があった。

 同大理工学部機械工学科自動車工学コースで学ぶ3、4年生計19人が授業の一環として、協会が所有する50台のタイヤやオイルの交換をしたほか、日常点検でバッテリーの交換もした。実習担当の佐藤匡俊(53)、千葉満(42)の両講師が指導した。協会の活動趣旨に賛同するメーカーが部品を提供した。

 千葉講師は「学生が社会貢献できる貴重な機会で点検整備の実践の場となった。それぞれが責任感を持って取り組み、自信につながったようだ」と手応えを述べた。

 自動車整備士を目指すベトナム人留学生の4年ファム・ハイ・ナムさん(29)は「利用者の安心安全な走行へ一つ一つ丁寧に作業した。国内の自動車メーカーに就職したい。2級整備士の資格取得に向け、学びを深めていく」と笑顔で話した。

 協会の関係者は「点検整備した車は安心して貸し出される。このプロジェクトが学生の学びにつながればうれしい」と語った。

 プロジェクトは2013年にスタートし、タイヤ交換のピーク前後となる4月と11月に実施している。20年4月は新型コロナウイルスの影響で中止になった。

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