ツール・ド・東北2023　奥松島コース、４年ぶり復活　エントリーは28日から

• 
• 
• 

　東日本大震災の復興支援と伝承を目的に県沿岸部で開催される自転車イベント「ツール・ド・東北２０２３」（河北新報社、ヤフー主催）の実行委員会は今年の大会を９月１６、１７の両日に開くと決めた。１０回目の節目となる今年は計５コースで実施し、参加ライダー約２１００人を募集する。

　２２日に県庁であった実行委で決定した。初日の１コースは「奥松島グループライド＆ハイキング」で、１００人のライダーを１０人前後に編成し、隊列を守りながら走行するツアー形式で実施する。

　東松島市の市震災復興伝承館や旧野蒜駅といった震災遺構を見学し、語り部の話に耳を傾ける時間も設ける。過去３年は新型コロナウイルス禍による開催の中止や規模縮小があり、同市を巡るコースは１９年大会以来、４年ぶりに復活する。

　他の４コースは気仙沼（２１０キロ）南三陸（１５０キロ）北上（１００キロ）女川・雄勝（６５キロ）。全５コースとも発着は石巻専修大（石巻市）で、飲食ブースを設け、イベントも開く。

　ツール・ド・東北は１３年から毎年開かれてきたが、２０年は新型コロナの影響で取りやめた。２１年は仮想現実（ＶＲ）技術により被災地での走行を疑似体験する「バーチャルライド」を実施し、昨年は３年ぶりにリアル開催された。

　エントリーは今月２８日からコースごとに順次受け付ける。詳細は公式サイトや交流サイト（ＳＮＳ）に掲載する。