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「外来30人」「入院153人」宮城県立精神医療センター移転、患者数見積もりで波紋

 宮城県が主導する仙台医療圏4病院の再編構想で、4月21日に公表された新病院の方向性に関する報告書のうち、県立精神医療センター(名取市)の富谷市移転後の受け入れ態勢を巡る二つの数字が、波紋を広げている。1日当たりで一般外来は「30人程度」、入院は「153人程度」とされた。これらの数字の意味をどう読み解くか。医療関係者らの意見を踏まえ、検証した。(報道部・関川洋平)

[仙台医療圏4病院再編構想]宮城県立がんセンターと仙台赤十字病院を統合して名取市に、県立精神医療センターと東北労災病院を合築して富谷市に、それぞれ新病院を整備する構想。村井嘉浩知事が5選を決めた2021年10月の知事選で公約に掲げた。4病院の運営主体の県、日本赤十字社、独立行政法人労働者健康安全機構は23年2月、今後の協議事項に関する確認書を交わした。県は4月21日、契約した大阪府の医療コンサルタント会社がまとめた新病院の方向性に関する報告書を公表した。

外来30人 大幅減、県南の受け皿未定

 現在の1日当たり121・3人を大幅に下…

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