「百聞は一見にしかず」。その意味を震災伝承の取材で何度も実感した。被災物や遺構の保存には、津波の恐ろしさを視覚的に伝える目的が大きい。では放射性物質のように、対象が見えない場合はどうすればいいのだろう。
先日、東京電力福島第1原発を見学する機会を得た。屋根が吹き飛んだ1号機をはじめとする原子炉建屋…