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自民迷走、一枚岩なれず 小野寺氏の「草の根」かすむ <圧勝の舞台裏 青森知事選(下)崩壊>

 4日投開票の青森県知事選は、無所属新人で前むつ市長の宮下宗一郎氏(44)が約40万票の圧倒的な得票数で初当選し、県政史上最年少で知事に就任する。選挙戦は政党対決が影を潜め、県民に新たな風を吹き込んだ。熱を帯びた戦いの舞台裏を振り返る。(青森総局・伊藤卓哉、今愛理香)

 「早くに開いて(決まって)しまって申し訳ない」

 投票終了直後の4日午後8時過ぎ、早々と敗戦が確実になった前青森市長の小野寺晃彦氏(47)は、硬い表情で深く頭を下げた。

「出遅れ」悔やむ

 選挙戦序盤から、小野寺氏の周りには常に自民党の…

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