チェロ愛好家の輪広がる 仙台・「杜の都アンサンブル」誕生
アマチュア30人、演奏会開催目指す
チェロのアマチュア奏者によるアンサンブル団体「杜の都チェロアンサンブル」が仙台市内に誕生し、演奏会の開催を目指して練習に励んでいる。仙台フィルハーモニー管弦楽団で活躍したチェリスト田沢緑さんの指導の下、チェロを愛する人々の輪が広がっている。
アンサンブルを4月に立ち上げたのは田沢さんの教え子でチェロ奏者の小野友里恵さん(34)。小野さんが仙台、岩沼両市で開くチェロ教室の生徒に声をかけ、大学時代からの恩師である田沢さんとつないだ。
メンバーは現在30人ほどで全員アマチュア。チェロを始めて約1年の初心者から10年以上のベテランまでが5パートに分かれる。ホルスト「組曲『惑星』より木星(ジュピター)」やパッヘルベルの「カノン」など5曲を演奏し、月1度の練習会で田沢さんから手ほどきを受けている。
退職後にチェロを始めて8年になるという佐藤東志夫さん(74)=七ケ浜町=は「毎日チェロに触れるようになりとても充実している」と笑顔。チェロ歴2年の会社員増沢雄一さん(51)=仙台市宮城野区=は「マンツーマンのレッスンと違い、他の音があると安心感があって楽しい。いつかは人前で演奏してみたい」と期待を膨らます。
「生徒さんの成長を通してお世話になった先生に恩返しがしたい」と小野さん。田沢さんも「たくさんの人に関われることがうれしい」と指導に熱が入る。演奏会の開催を目指しながら「チェロの魅力たくさんの人に伝えていきたい」と2人は口をそろえる。
アンサンブルはメンバーを募集中。連絡先はユリエチェロスクール050(3690)8259。
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