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フラガールズ甲子園に出場する衣装を藍染め 宮城・美里の県立支援学校小牛田高等学園 8月20日の大舞台「感動させる踊りを」

藍染めの試作品を囲んで衣装のイメージを語り合う部員ら

 夜の海を思わせる深みのある色合いが印象的だ。県支援学校小牛田高等学園(美里町)フラダンス部「こごたプルメリア」の部員たちが7月下旬、スカートの藍染めに挑戦した。今月20日にいわき市で開かれる全国競技大会「フラガールズ甲子園」に出場し、ステージ衣装として活用する。

 同校は2020年から校庭の畑で3種の藍を栽培し、染め物を作る「コゴタブループロジェクト」に取り組む。フラダンス部員たちは校内で藍を発酵させた染液に長さ3・6メートルの木綿を漬け、絞り染めにした。

 部長の3年渡辺唯さん(17)は「よく色が入り、柄もはっきりしていて早く着てみたい」と笑顔を見せた。

 同部はフラガールズ甲子園の常連校。藍染めの衣装は自由曲の部で着用し、「エピリマイ」という曲に合わせて踊る。ハワイの海にカヌーを浮かべ、崖から投げられたたいまつをやけどを恐れずキャッチして愛の強さを示す伝統文化をモチーフとする。

 曲を決め、スカートのデザインとして選んだのが藍染めだった。たいまつの火をイメージした赤い髪飾りと合わせる。

 部員7人は上位入賞を目指し、夏休み中も毎日練習に励む。来春の卒業を控える渡辺さんは「みんなで楽しく、お客さんを感動させる踊りを披露したい」と意気込む。

 フラガールズ甲子園は21校が参加予定で、小牛田高等学園は県内唯一の出場校。

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