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鳥の海から五輪選手を プロスケーターら設計<海道をゆく 復興ロード530キロ 宮城・亘理 スケボーパーク>

オープンしたばかりのパークで練習するスケーター=7月16日、宮城県亘理町荒浜

 「マジヤバイっす」

 宮城県亘理町が荒浜地区の「鳥の海公園」に新設したスケートボードパーク。夏空の下、難しい技にチャレンジする若者たちの歓声が響く。

 鉄筋コンクリート造りで滑走面積1008平方メートルの施設は、7月にオープンした。落差が異なる坂やボードに乗ったまま滑る柵など九つの障害物を備え、無料で開放している。

 「東日本大震災の津波で被害を受けた海岸部をスケボーの聖地にして、にぎわいを取り戻したい」。町の地域おこし協力隊として移住した松本崇さん(24)=東京都出身=らプロスケーターが設計を手がけた。

 週末、松本さんは「アカデミー」と呼ばれる講習会を開き町内外の子どもたちのコーチも務める。「亘理からオリンピック選手を出したい」と夢を抱く。

 パークを潮風が渡る。日焼けした地元の少年たちがテクニックを競い、障害物を越えていく。鳥の海から世界へ羽ばたくために。

 (写真映像部・佐藤将史)

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