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ケネディ駐日米大使も完走「東北のスピリット感じた」

復興に向かう被災地を自転車で駆け抜けるケネディ大使。奥は津波で横倒しになった江島共済会館=2014年9月14日午前8時30分ごろ、宮城県女川町

 「素晴らしい景色と東北のスピリットを心から感じることができた」

 ツール・ド・東北2014に出場したキャロライン・ケネディ駐日米大使は、女川・雄勝フォンド(60キロ)を完走。日差しが照りつける秋空の下を、沿道の声援に応えながら駆け抜けた。

 「美しい日。すてきな一日になりそう」。早朝のスタートにケネディ大使は爽快な気分だった。

 13日まで東京都内で開かれた世界の女性指導者らによる国際シンポジウムに参加。「輝く女性がテーマだった。どうしてもきょうのこの大会に参加しなければ、と決意を新たにした」と語った。

 宮城県女川町と石巻市雄勝のエイドステーション2カ所に立ち寄った。震災の被災状況を聞き、地元料理を味わうなどして住民らと交流した。

 女川エイドではサンマのすり身団子が入った「女川汁」を食べ「おいしい」と日本語で話した。振る舞った女川町商工会女性部長の木村孝子さん(73)は「とても気さくで、すてきな女性でした」と喜んだ。

 「大きな力と勇気をもらった。来年また挑戦するならば、100キロね」。ケネディ大使が笑顔で語った。

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