通う思い 芸能人も 外国人も 被災地を快走
東日本大震災で被災した県沿岸部で13日にあった「ツール・ド・東北2015」は自転車を介して、人々がさまざまな思いを通わせた。石巻、気仙沼両市のスタート地点は歓迎ムードに包まれ、国内外から訪れた出場者は一日も早い復興を願い、ペダルに力を込めた。
道端さん 東北に心寄せ
3年連続で大会に参加し、昨年から「広報大使」を務めるモデルの道端カレンさんは新設コースの気仙沼ワンウェイフォンド(95キロ)に挑み、約4時間という好記録で完走した。
コースには震災から時間が止まったままの場所が残る一方、回を増すごとに街が活気づき、沿道からの声援が大きくなっている印象を受けたという。道端さんは「日本中の人たちが東北を思っていることを、大会に参加し続けることで伝えたい」と笑顔で語った。
モンキーマジック 温かさ染みる
初参加で仙台市を拠点に活動するアーティスト「MONKEY MAJIK」はメンバー4人全員が女川・雄勝フォンド(60キロ)に出場し、完走を果たした。
JR女川駅前のエイドステーション(休憩所)でサンマのすり身団子が入った「女川汁」を味わった。メンバーの一人、メイナードさんは「疲れた体においしさと地元の人たちの温かさが染みた」と話した。
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