<防災士記者 備えのコンパス3(12)>災害用トイレ、平時に体験を
空腹は我慢できてもトイレは我慢できません。NPO法人日本トイレ研究所(東京)によると、東日本大震災では発生から3時間以内に、被災者の3割がトイレに行きたくなったという調査結果があります。
災害時に排せつの回数を減らそうと水分補給を控えては、体調を崩しかねません。エコノミークラス症候群を発症したら命に関わります。災害用のトイレを必ず用意しておきましょう。
家庭用では、携帯型と簡易型の2種類が手軽に入手できます。携帯型は既存の便器にカバーを付け、し尿を薬剤で固める方式。簡易型は紙や樹脂製の便座付きといった違いがあります。
どちらの方式でも、平時に家族全員で体験しておくことが重要です。使い方はもちろん、排せつ物の保管場所も確認を。排せつは他人に手伝ってもらいにくい分、「自助」と「備え」がとても大事だと言えます。(樋口隆明)
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