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シャンプー、ラーメンに続け! 東北芸工大1年生、新たな山形の「冷やし文化」開発中

審査会で1位を獲得した甘酒シャーベット「やまがたざらり」の商品イメージ

 冷やしラーメン、冷やしシャンプーなどに続く山形発の新たな「冷やし文化」を発信しようと、東北芸術工科大(山形市)企画構想学科の1年生51人が新商品開発に取り組んでいる。16日にあった学内の審査会では、学生たちが商品や企画の内容を披露。上位となった企画は、来年夏の実現を目指すという。

甘酒シャーベット、せっけん…アイデア続々

 企画制作演習の授業の一環。学生たちは約1カ月、八つのグループに分かれて企画を練った。審査会では山形県天童市在住のご当地タレント、ミッチーチェンさん(46)らの前で企画内容をプレゼンテーションした。

 あえて硬めに冷やして電子レンジで好みの柔らかさに温めるアイスクリームや、凍らせたジャムを載せたパイ、冷やし文化を集めたイベントの開催など、若い感性を生かしたユニーク、斬新なアイデアが次々と発表された。

新しい冷やし文化の創造を目指し企画をプレゼンする学生たち

 審査の結果、1位になったのはシャーベット状にした甘酒「やまがたざらり」。横顔に見立てた山形県の形をかたどったパウチに入れ、口の部分から吸う楽しさも演出した。

 企画リーダーを務めた仙台市在住の森宥利花(ゆりか)さん(19)は「大好きな甘酒を夏もおいしく飲めるように考えた。山形のコメの認知度が高まるような新たな名物にしたい」と意気込んだ。

将棋駒をかたどった冷やしせっけん。メンソールなどを入れて冷却効果を高める

 2位は天童市が生産量日本一の将棋駒をかたどった冷やしせっけん、3位は冷やし足湯や冷たい山形名物を味わう婚活ツアーと、花笠など山形ゆかりのデザインをあしらった体用冷却シートが入った。

 学生らは今後の授業の中で企画をさらに練り上げ、企業に提案して実現化を目指す。

 審査に当たったミッチーさんは「甘酒は非常に拡散力のある商品だと思う。他も新たな冷やし文化が誕生する期待を感じた。実現に向け、企業とのマッチングなどに協力していきたい」と話した。

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