振り袖着付け、全国準Ｖ　石巻の美容師 木村さん「応援してくれた人へ恩返しを」

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　「第５１回全日本美容技術選手権大会」が広島市で開かれ、石巻市前谷地、木村美容室店長の木村有理さん（５５）が中振り袖の部で準優勝を飾った。昨年に続く２度目の挑戦で、宮城からの上位入賞は中振り袖の部では木村さんが初めて。

　大会には全国から１５９人が出場し、カット＆ブローやネイルアートなど８部門で技術の高さを競い合った。

　中振り袖の部は、成人式での装いを仕上げる技術を競う部門。１２５分間でメークやヘアスタイル、着付けなどを行う。最後の２０分間は着付けの手際の良さや仕上がりの美しさを披露した。

　木村さんは幼い頃から美容師への憧れを持ち、１９９５年から美容師として活動。同市塩富町の「ビューティーサロンふさ」の阿部ふさこさんから大会出場を持ち掛けられ、指導を受けて昨年初めて出場した。入賞はできなかったが、今年になり阿部さんから再挑戦を勧められた。何日も練習を繰り返した末、６月の県大会で優勝。１０月２４日の全国大会切符を獲得した。

　県内からの出場は木村さんのみで、選出したモデルも仙台市出身。モデルも含めて県内出身なのは大会史上初めてのことという。指導に当たった阿部さんも含め「３人チームとして戦った」と木村さんは振り返る。

　準優勝の快挙については「ひと安心。去年の自分を超えるためにもできれば優勝したいという思いで挑んだ。今後は応援してくださった方やお客さまに恩返ししたい」と話した。