<記憶の素描(28)芥川賞作家・石沢麻依>カポーティの白バラ
薄く雪に包まれたアパートの中庭に、絵の具のチューブが幾つか凍りついたまま転がっていた。中身が絞り尽くされたそれは、干からびた虫の死骸にどこか似ている。子供が遊び、時には日曜画家も姿を見せるその場所で、置き去りにされたものを見かけることがたまにある。しばらくたてば誰かが片づけるが、その絵の具だけはい…
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