◎石川啄木と義父堀合忠操 小林芳弘 著
盛岡市内にあった石川啄木の母校、渋民小学校を主舞台に、啄木と義父堀合忠操(ちゅうそう)の人間模様を描く。「石をもて追はるるごとく」と詠んだ古里での啄木の実像に迫る労作だ。
渋民小は最初、啄木の父一禎(いってい)が住職を務めたことのある宝徳寺に設けられた。住民が
「東北の本棚」は、地元にゆかりの深い著者の本、東北を舞台にした本などを紹介するコーナーです。小説、評論、ルポルタージュ、写真集、絵本など、さまざまな本を厳選して生活文化部の記者が紹介します。