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鉄砲まつり 一発一発に願い込め 宮城・栗原花山地区

撃つ姿勢や陣形を変えながら演武を披露した鉄砲組

 栗原市花山地区で300年以上の歴史を誇る花山鉄砲まつり(実行委員会主催)が「こどもの日」の5日、花山湖畔近くの広場であった。子どもの健やかな成長などを願う火縄銃の演武が披露され、観客約2800人を魅了した。

 陣羽織姿の鉄砲組12人が子どもみこしや稚児行列などと周辺を練り歩いた後、会場に登場。五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災などを願う奉納砲を放ち、縦横斜めに陣形を変えながら銃声を響かせた。

 仙台市八本松小5年寺島海翔君は「一発一発に合わせて願いを込めた。盾の間から撃つのが、かっこよかった」と話した。

 鉄砲まつりは1712年、花山地区の領主遠藤守信の妻が病弱な幼君の健康を神社に祈願したところ御利益があり、鉄砲組に礼砲を撃たせたことが起源とされる。

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