「米沢のSさん、覚えてる?」。2月、妻の口から懐かしい名前が飛び出した。20年前の米沢支局時代、同じアパートに暮らしていた。子どもたちは年齢が近く、遊び仲間だった。
Sさんの実家は伝統工芸「米沢織」の織元(はたもと)。250年の歴史を持つ老舗だ。3月に仙台で米沢織の古い技法を復活させて織った作品の…