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四ツ谷用水の支流、仙台東照宮の根添堀 仙台の近隣住民ら再生目指し清掃

雨水でぬかるんだ泥などをかき出す住民ら

 仙台市青葉区の仙台東照宮の近隣の住民らが15日、境内にある「根添堀(ねぞえぼり)」の清掃作業を行った。かつての水辺の再生を目指し、宮町、東照宮などの住民らでつくる「『お宮町』まちづくり協議会」が主催した。

 根添堀は、江戸初期に造られた「四ツ谷用水」の支流で、現在は水流が止まっている。清掃は昨年始まり、今回で3回目。住民や近くの五城中の生徒有志、東北医科薬科大の学生ら約40人が参加した。1時間余りかけて、境内の赤い橋「御神橋(ごしんきょう)」の西側部分の堀にたまった大量の泥をスコップでかき出し、付近の雑草を取り除いた。

 汗だくで作業した五城中2年大野康太朗さん(13)は「泥が予想以上に重くて大変だった。でも堀がきれいになって達成感がある。また参加したい」と笑顔を見せた。

 根添堀は、小田原地区の水田への農業用水路の役割を果たした。都市化に伴い、農家による清掃がなくなって泥が堆積し、水流が止まっている。

 協議会の森谷英樹共同代表(84)は「農業用水として使われていた60年ぐらい前まではホタルが見られた。根添堀を住民の手でその頃のような水辺の生き物がすむ場所にしたい」と話した。

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