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直感を信じ言い切る<梶原さい子のタンタカ短歌>

耳元(みみもと)で風の如くに気配する確かこの音亡き吾娘かも
福島・相馬 寺島 敞子

 亡き娘さんの気配がしたのですね、それもすぐ近くで。「風の如く」という表現は、目には見えない、透明な存在であることを言うと同時に、ある日、ある時の娘さんの息遣いの想起なのかもしれません。いずれ、「気配」とはおぼろげなもの…

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