<大観音の傾き(13)>人間からタンポポへ 山野辺太郎
「頭のなかには、あるんですね?」
天野がゆっくりとうなずいた。
「何枚も?」と修司が問いを重ねる。
「初期の案から、いろんなものがあってね。どれが着工時のものだったか……」
と言って天野は、頭のなかの図面を頼りに語りだす。当時、金ならあったのだ。大観音の事業を推し進めるうえで、豊富な資金を活(い)かして…
関連リンク
- ・さよなら「ダマイ」 仙台・八木山動物公園のスマトラトラ名古屋に戻る 7月6日にお別れ会
- ・(935)紫陽花や雨にも日にも物ぐるひ/有井諸九(しょきゅう)(1714~1781年)
- ・鯨の食文化と環境保全を考える ドキュメンタリー映画の公開開始 宮城・石巻
- ・【一問一答あり】JT将棋、仙台で29日開幕 伊藤叡王と稲葉八段が対戦
- ・温泉の滝20メートル、野趣満点 秋田・湯沢の川原毛大湯滝 9月下旬まで適温