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ホヤ養殖厳しくも漁師を続ける覚悟<宮城・牡鹿半島 浜に生きる 寄磯・前網便り>

 6月21日午前1時過ぎの宮城県石巻市寄磯浜の沖合約4キロ。第28光漁丸(7・3トン)の乗組員4人がロープを引き上げると、船上で真っ赤なホヤが勢い良く海水を噴き出す。

 「今日はまずまず死んでねぇな」。船主の渡辺喜広さん(62)がつぶやいた。

 海水温が上昇し、ホヤは危機的状況だ。例年ならこの時季、1日…

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