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和食の魅力を多角的に紹介 宮城・多賀城の東北歴史博物館で特別展が7月6日開幕

標本や模型の展示作業を進めるスタッフ

 和食のうまみの秘密や歴史など、魅力を多角的に紹介する特別展「和食~日本の自然、人々の知恵~」(東北歴史博物館、河北新報社など主催)が6日、宮城県多賀城市の東北歴史博物館で開幕する。会場では、食材の標本や解説パネルなどの展示作業が着々と進んでいる。

 和食の重要な素材の一つである魚介類の実物大標本や、すしや天ぷらを売った江戸時代の屋台の再現模型など、幅広いジャンルの約400点を紹介する。静岡県などで食べられる全長3メートルのタカアシガニといった迫力満点の標本を、作業員が一つ一つ配置を確かめながら丁寧に取り付けた。

 「和食」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、昨年で10年となったのを機に、身近な食の魅力を見直そうと企画された。千葉正利学芸員は「展示作業は9割ほど進んだ。興味の引かれる資料を会場で見つけ、食文化全体についても考えてもらいたい」と話す。

 特別展は9月23日まで。入場料は一般1500円(前売り1300円)、小中高校生600円(同500円)。連絡先は博物館022(368)0106。

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