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仮想ゴルフで健康維持 山形のeスポーツ施設が高齢者向けコース

大型モニターに投影したコースに向かい、専用スティックを構えるプレーヤー

 山形市の中心商店街、七日町にあるeスポーツ施設「YES*7」が、高齢者向けにバーチャルゴルフのコースでのラウンドを提供している。体への負担が少なく、かつてゴルフに親しんだシニア層の健康維持に役立ててもらう。

 施設は7月、国内外約150カ所のコースを疑似体験できるソフトを導入。eスポーツ専用のパソコンで処理した高画質映像を65インチの大型モニターに投影し、プレーヤーは長さ約50センチの専用スティックを振ってプレーする。

 スティック先端のセンサーでスイングスピードやボールの打ち出し角度が計測され、臨場感あるプレーを体験できる。ボールを打たないので空振りがなく、未経験者も気軽に楽しめる。18ホールを回る所要時間は約1時間。一緒に6人までプレーできる。

 施設は山形市の広告代理店「サム・コミュニケーションズ」が2021年、仙台のITベンチャー企業と連携して開業。eスポーツ事業のほか、小学生対象のプログラミングスクールも開校してきた。

 高齢者向けのサービス提供は初めて。サム社の市川広一常務(49)は「デジタルを活用した適度な運動で、高齢者の楽しく健康な生活と生きがいづくりのお手伝いをしたい。シニアが集うスポットとなり、市街地のにぎわいづくりにも貢献したい」と話す。

 平日1時間600円。敬老の日の16日は65歳以上が半額になる。予約優先。山形、宮城、福島各県の高齢者や障害者施設への出張サービスも受け付ける。連絡先は「YES*7」023(616)7078。

専用スティックを構え、バーチャルゴルフを楽しむ高齢者

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