工事ミスの再開発ビルようやく完成 秋田・横手駅東口 入居のJAがセレモニー
秋田県横手市のJR横手駅東口前の再開発ビルが完成し、1~4階に入居するJA秋田ふるさとが17日、新本店のオープニングセレモニーを開いた。ビルは、ずれて固定された柱の位置を修正するために一部を解体して工事したことで、完成は1年2カ月遅れた。
セレモニーには、JA秋田ふるさとや市の関係者ら約80人が出席。同JAの佐藤誠一組合長が「駅前の顔としてにぎわいをつくり、愛される本店を目指す」とあいさつ。高橋大市長は「ビルに移転した横手商工会議所と合わせ、活気を生み出していくことを期待したい」と述べた。
ビルは7階建て、総床面積7500平方メートル。横手駅東口再開発事業の一環として、駅東口第二地区市街地再開発組合(佐藤誠一理事長)が事業を進めた。5~7階に入居するホテルが来月に営業を始める予定。
2022年7月着工。昨年7月の完成直前に1~3階を貫く柱1本を数センチずれたまま固定する工事ミスが発覚し、柱の位置を戻す工事を行った。
横手市生涯学習館「あおーな」もオープン
秋田県横手市がJR横手駅東口前に整備を進めてきた市生涯学習館「Ao―na(あおーな)」が完成し14日、オープニングイベントが開かれた。横手駅東口再開発事業の一環として建てられたが、同事業を巡る施工不良問題の影響で4月に予定されていた開館が大幅に遅れていた。
3階建てで床面積は約4250平方メートル。1階に新聞や雑誌の閲覧コーナーや軽運動ができるスペースを備える。2、3階に約18万7000冊を収蔵する図書館が入る。横手駅東口再開発事業の一環として整備され、市が15億円を再開発組合に支払って取得した。
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