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海保の新型練習船「いつくしま」仙台に入港 東北で初公開

東北で初めて一般公開された練習船「いつくしま」

 海上保安庁は18日、仙台市宮城野区の仙台港で、海上保安大学校(広島県呉市)の学生らが実習を行う練習船いつくしま(約5500トン)を一般公開した。7月に就役したばかりで、東北での公開は初めて。

 全長134メートル、速力20ノット。学生や研修生の増加を踏まえ、乗員は旧練習船の1・6倍となる160人に増やした。実習の効率化を目指し、操縦席やレーダーを備える船橋を二つの階にそれぞれ初めて設置した。建造費は約122億円。

 就役後初の航海実習中で、仙台に寄港した。来場した110人が乗組員らが過ごす部屋や図書室、浴室などを見学したり、外観を撮影したりした。宮城県多賀城市の主婦田中つばささん(40)は長女海里ちゃん(3)と訪れ「すごく大きくて娘も喜んでくれた」と語った。

 宮城県気仙沼市出身の実習生川村晟涼さん(20)は「旧練習船と比べ、居住スペースなど全てが広くて快適。新しい船で救難艇の取り扱いなど実務に近い訓練に励みたい」と話した。

二つの船橋を兼ね備えた船内

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