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斎藤元彦兵庫県知事が出直し選挙立候補を決断 村井嘉浩宮城県知事「県民の審判をしっかりと受けて」

斎藤氏の決断について語る村井知事=26日午後、宮城県庁

 村井嘉浩宮城県知事は26日、兵庫県議会の不信任決議を受けた斎藤元彦兵庫県知事が自動失職を選択し、出直し選挙への立候補を決断したことについて「考え抜いた上に決めたのだろう。県民の審判をしっかりと受けてもらいたい」と述べた。

 同日、報道各社の取材に応じた。元総務官僚の斎藤氏は2013年7月、宮城県に出向。14、15年度は財政課長を務めた。

 村井知事は「知事に限らず首長は非常に孤独だ。最終的な責任は自分で負わなければならない」と指摘。斎藤氏が兵庫県政を停滞させたことには「責任は重い。こういうことがないように、私自身も他山の石としなければならない」と受け止めた。

 知事選は失職後50日以内に行われる。村井知事は21年7月の兵庫県知事選の告示日に神戸市に駆け付け、斎藤氏の応援でマイクを握った。今回も応援するかどうかを問われ「公務日程がタイトで厳しい。私に限らず、今回は他県の知事も(応援に)入るということは難しいだろう」との見通しを示した。

 斎藤氏の一連の問題は26日、開会中の県議会9月定例会の代表質問でも取り上げられた。村井知事は「パワハラは個人の尊厳と人格を不当に侵害し、職員の職務能力などに悪影響を及ぼす。あってはならないことだ」と非難した。

斎藤氏を巡る一連の問題について答弁する村井知事

 村井知事は元部下の斎藤氏に「県民の声に耳を傾けて判断してください」との内容のアドバイスを連休中に、メールで送っていた。

 斎藤知事は同日、30日付で自動失職した上で、今後の出直し選挙に出馬する意向を固めた。失職後50日以内に知事選が行われる。

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