閉じる

輪島の特産品を買って被災地を応援 仙台・藤崎前で28日まで出張朝市

買い物客でにぎわう「出張輪島朝市」

 能登半島地震で一帯が焼失した石川県輪島市の輪島朝市の商店などによる「出張輪島朝市」が26日、仙台市青葉区のサンモール一番町商店街の藤崎前特設会場で始まった。能登地方を今月襲った記録的豪雨の影響で、出店数は当初の約半数に減ったが、「輪島の意気込みを伝えたい」と来仙した事業者が、特産品を元気に売り込んだ。28日まで。

 能登地方の海産物を使った干物や伝統工芸品「輪島塗」の漆器などを販売する4店が参加した。

 自家製の煮貝などを販売する遠島商店の遠島孝子さん(63)は地震による火災で店舗が全焼。再建の途上で今度は大雨に見舞われ、仮設住宅は床上約30センチまで浸水した。一時は今回の出店を取りやめることも検討したが、「温かい言葉をかけられ、勇気をもらった。来て良かった」と語った。

 輪島塗の箸などを買った仙台市宮城野区の瀬ノ上貴英子(きえこ)さん(69)は「復興を目指す中で大雨被害があり、大変な思いをしているだろう。購入が少しでも助けになればいい」と話した。

 企画した藤崎のバイヤー松岡達哉さん(56)は「輪島の方々を直接応援できる機会。多くの人に訪れてほしい」と期待した。

 午前10時~午後7時半(最終日は午後5時まで)。会場内で被災地への募金を受け付けている。

干物など海産物を販売する「南谷良枝商店」
煮貝や乾物などを販売する「遠島商店」
11種の干物をそろえる「朝市わじまのさかなや」
輪島塗の箸などを扱う「鮓井商店」

関連リンク

関連タグ

最新写真特集

ライブカメラ