陶芸やガラス…工芸作家77組が出展 10月4、5日に仙台で「クラフトフェア」
宮城県内外の工芸作家が作品を展示販売する「杜の都のクラフトフェア2024」(実行委員会主催)が4、5両日、仙台市青葉区のサンモール一番町商店街で開かれる。「創るを知る」がテーマ。開催に先立ち、新たな試みとして動画投稿サイトのユーチューブで、工芸作品の制作工程を紹介している。
東北・関東を中心に、陶芸やガラス、金工、木工、皮革など多彩なジャンルの作家ら77組が出展。展示・販売やワークショップを行う。作家を目指す学生も作品を展示販売する。
今回は、今年4月の台湾東部沖地震で被害を受けた花蓮県の陶芸家と錫(すず)工芸家の2人を招待。展示・販売、ワークショップを予定する。また会場で、地震や豪雨に見舞われた能登半島への災害支援金も募る。
動画はフェアの公式チャンネルで公開している、制作工程も含め、会場で伝えきれない魅力を発信するのが狙い。仙台市内の金属作家2人の協力を得て、3本の動画で、金属を溶かして加工する「鋳金」、金づちなどでたたいて成形する「鍛金」、金属に模様を彫る「彫金」の技法をそれぞれ解説している。台湾の作家2人が来仙した際にインタビュー動画も撮り、後日配信する。
フェアは2010年に作家と市民の交流の場をつくろうと始まった。鎌田奈緒美実行委員長(62)は「作品が生まれる背景を知れば、もっと愛着が増し、日々の暮らしが楽しくなる。手仕事による品を生活に取り入れる機会になればうれしい」と話す。
4日は正午~午後7時、5日は午前10時~午後6時。一番町付近のクラフト店などを記載した「まち散歩マップ」を無料配布する。掲載店などを巡る「クラフトまち散歩」を4、5日、2コースで計8回開催する。各回定員10人程度で参加無料。当日、南町通側案内所で受け付ける。連絡先は実行委morimiya.cf@gmail.com
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