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郡山の結核集団感染、「施設関係者」は誰のこと? <取材メモらんだむ>

 ○…福島県郡山市の高齢者施設で起きた結核の集団感染。すわ一大事と記者会見した当局だが、ふたを開ければ「個人情報保護」の一点張り。誤解を招きかねない説明に終始した。

 市保健所は、最初の発症者を「施設関係者」と表現するのみで「職員」か「利用者」かは、ついに明示しなかった。常識的には「施設職員」と読み取れるが、真偽は判然としない。

 このケース、個人情報保護に関する法令を乱用しているのは明らかなのだが、より深刻なのは、それに当局職員が全く気付いていないことだろう。「個人情報保護」を盾にして思考停止に陥る行政の姿を見た。

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