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客船火災時の対応を確認 仙台港で海保などが合同救助訓練

フェリーの船内でトリアージ訓練に臨む参加者

 第2管区海上保安本部(塩釜)などは7日、大型旅客船での事故を想定した合同救助訓練を、仙台市宮城野区の仙台港フェリー埠頭(ふとう)と太平洋フェリーのカーフェリー「きたかみ」の2カ所で実施した。仙台市など3市の医療機関や仙台市消防局など15機関の約150人が参加し、傷病者の搬送などの連携を確認した。

 訓練は仙台港沖を航行中のフェリーが火災で航行不能になり、防波堤に乗り上げて多数のけが人が出たと想定。医療機関の災害派遣医療チーム(DMAT)が宮城海上保安部の巡視艇などからはしごでフェリーに移乗した。

 けがの程度で治療の優先順位を決める「トリアージ」を進め、傷病者役の東北福祉大の学生を担架などで次々と搬送した。ヘリによるつり上げ救助訓練もあった。

 2管本部の村木邦昭救難課長は「東北沿岸では300~500人規模のフェリーが多数航行している。訓練で得た教訓を基に連携を強化し、事故への備えを万全にしたい」と話した。

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