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ローイング五輪代表の大石綾美が引退会見「応援が原動力に」

 ローイング女子軽量級ダブルスカルで五輪に3度出場した大石綾美(33)=アイリスオーヤマ=が8日、仙台市内で現役引退の記者会見を行い「苦しいことが多かったが、苦しさがあったから、目標達成できたときの喜びは大きかった」と18年間の現役生活を振り返った。

引退の記者会見に臨む大石

 引退の理由については「年齢と体力的な部分が大きい。次の五輪から軽量級がなくなるので、パリ大会がゴールだと考えていた」と明かした。つまずいた時には必ず手を差し伸べ、背中を押してくれる周囲のサポートや応援が競技の原動力になったという。

 印象に残る試合には、2013年の23歳以下世界選手権(オーストリア)の女子軽量級シングルスカルで銅メダルを獲得したことを挙げた。「会場から『あやみ』コールが湧いた中でのレースで、世界はすごいと思った」と笑顔を見せた。

 五輪は16年リオデジャネイロ大会が12位、前回の東京大会が10位。最後の舞台となったパリ大会は15位で「久しぶりの有観客だった。順位に関係なく大歓声の中でこげ、すごく気持ち良かった」と充実感に浸った。

 今後については「いろいろなことに挑戦し、ゼロからスタートさせたい」と話した。

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