耳聞こえない子に学びの場提供 オンライン教育に取り組む大阪のNPOがCF 福島・郡山の児童も利用
NPO法人サイレントボイス(大阪市)は、耳が聞こえなかったり、聞こえにくかったりする子どもたちに学校外の学びの場を提供するオンライン教育事業「サークルオー」の活動費を募るクラウドファンディング(CF)を実施している。
1000人に1人と言われるろう難聴児が学校外に通える教育施設が極めて少ない中、法人は2020年4月、オンラインで学びを応援するサークルオーを始めた。今年3月までに19都道府県と米国の119人が利用し、授業を5119回行った。
利用者の一人、福島県郡山市の小学3年古市樹梨亜さん(8)の母友美さん(41)は「地元には通える塾がなかった。全国の聞こえない友達と仲良くなり、話すことで語彙(ごい)がどんどん増えた」と話す。
法人はCFの資金で活動基盤を固め、将来的に公的な福祉サービスとなるよう取り組む。尾中友哉理事長は「耳が聞こえないと会話に参加できず、孤立しやすい。難聴によって必要な成長環境が得られない」と支援の必要性を訴える。
CFの目標は1000万円。専用サイト「レディーフォー」で今月31日まで募る。資金はオンライン授業の指導者への謝金やスタッフの人件費などに充てる。返礼品は活動報告書やメッセージ付き動画の送付など。連絡先はサイレントボイス06(4302)5799。
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