(1028)仕事とて燈下(とうか)親しむ心あり/稲畑汀子(1931~2022年)
秋の季語「燈火親しむ」には、読書や手紙などが取り合わされることが多い。しかし、作者は「仕事とて」と前置きすることで、単なる余暇ではなく、仕事にも秋の夜の落ち着いた雰囲気の中で心を寄せている様子がうか…
関連リンク
- ・(1027)胎の子に母は風音母に秋/池田澄子(1936年~)
- ・(1026)街燈は夜霧にぬれるためにある/渡邊白泉(1913~1969年)
- ・(1025)昼深き文学館の赤のまま/小泉和貴子(1958年~)
- ・(1024)寂しいと言い私を蔦(つた)にせよ/神野紗希(1983年~)
- ・(1023)ふんだんに星糞(ほしくそ)浴びて秋津島/谷口智行(1958年~)