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(1029)星空を纏(まと)うてゐたる虫のこゑ/石母田星人(1955年~)

 この句の意味は、「秋の澄んだ星空の空気を、纏っているかのような、虫の声であることよ」といったところ。つまり、高い高い、星で満たされたこの空も、この大地も、同じ空気で満たされているというわけだ。あるい…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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