あめぇ話に騙されない！　宮城・登米の飴製造店主、防犯ポスター作成に協力　登米署

　宮城県警登米署は、防犯ポスター作成に協力したとして、登米市登米町の菓子店経営田辺治通（はるみち）さん（７２）に感謝状を贈った。ポスターは、登米署の防犯キャラクター「トメルンダー」が、有名人に成り済ます「ＳＮＳ型投資詐欺」や恋愛感情を利用した「ロマンス詐欺」の被害に遭わないように「あめぇ話に騙（だま）されない」の標語で呼びかけている。

　田辺さんは１８８０（明治１３）年創業の老舗、田辺菓子店の５代目。麦芽の自然な甘味が特徴の「太白飴（あめ）」を製造する。標語の掛け言葉を考えた同署員の依頼に応じ、例年は１０月から翌年５月にかけて製造、販売する太白飴を梅雨時期にも作り、ポスター撮影に協力した。

　標語は当初、「甘い話」と表記されていたが、田辺さんのアイデアで誰でも読めるようにひらがなに変えた。田辺さんは長年、地元の交通指導隊や防犯協会で活動し「要望があればいつでも協力したいと思っている」と話した。

　上野勝昭署長は８日の贈呈式で「地域で有名な『あめ』をポスターに使うことで住民に気付いてもらえる」と意義を語った。ポスターは５０部作り、今月上旬から署管内の公共施設などに掲示している。