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防災キャンプで生き抜く力を培う 宮城・大河原南小の6年生21人が挑戦 食器作りや風呂たきなど避難所生活を体験

竹を切って食器を作る児童(右)

 大河原町大河原南小(児童239人)で、6年生21人が避難所生活を疑似体験する「防災キャンプ」があった。大規模災害の発生でライフラインが途絶えても生き抜く力を身に付けてもらおうと、PTA有志17人でつくる「南小オヤジの会」が企画した。

 体育館では防災関連の座学があり、町の防災マップを基に、自宅の浸水深や避難所への避難経路を確認。地震に伴う液状化現象や火山噴火の仕組みなども学んだ。

 避難所体験では、竹を切って食器や箸を作り、ピザトーストと即席麺を作った。ドラム缶を使った風呂たきにも挑戦し、バケツリレーで水を運び、まきで火をくべた。参加した長山悠人(はるひと)さん(11)は「家や授業ではできない貴重な経験で楽しく学べて良かった。災害が起きたら助け合いたい」と話した。

 卒業生の中学生8人も世話役として支援した。キャンプは2019年に始まり今年で5回目。防災士資格を持つオヤジの会の佐藤義則さん(49)は「子どもたちの真剣な表情が印象的だった。『公助より共助』をモットーに地域全体で防災力を上げていければ」と語った。キャンプは5、6日にあった。

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