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山形県警、最新技術で特殊詐欺を防止 東北初の導入 自動通話とAI活用

山形県警本部で行われた運用開始式

 山形県警は自動音声応答通話(オートコール)と人工知能(AI)を組み合わせたシステムを東北6県警で初導入する。金融機関に特殊詐欺への警戒を急いで知らせ、対応する行員らの水際対策に役立ててもらう。

 導入するのは、NTT東日本が開発した「シン・オートコール」。これまでは詐欺の恐れがある電話がかかってきたとの通報を受けた場合、署員が1店舗ずつ金融機関に電話をかけて注意喚起をしていたが、新システムでは1分間で100店舗に電話できる。

 AIが電話を受けた行員の声を認識するのも特徴だ。行員の返事などから情報が正しく伝わったかどうかを確認できるという。

 21日、県警本部で運用開始式があり、岡崎浩隆生活安全部長は「詐欺グループは最新技術を速やかに取り入れる。こちらも最新技術を使って阻止をしないといけない」とあいさつした。

 11月上旬までに本格的な運用を目指す。今後は連絡先にタクシー会社やコンビニの登録も進める予定。

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