山形県、宿泊料を3000円引き 大雨被災の庄内、最上で冬の観光を
山形県は7月の記録的大雨で被害が出た庄内、最上地域への観光誘客に向け、宿泊施設の利用者に3000円の割引クーポンを提供する事業を期間限定で行う。施設の損壊や風評被害で落ち込んだ需要の回復を後押しし、苦境に立つ従事者を支援する。
予約開始は12月上旬、宿泊利用は年末年始を除く12月中旬~来年2月中旬ごろを予定。旅行代理店のウェブサイトから対象施設を予約すると、宿泊料金を3000円割り引く。先着1万5000人分で、無くなり次第終了。事業費4800万円は県が負担する。
事業に合わせ、県内全域を対象とした冬の観光キャンペーンも開催する。12月~来年3月、市町村が実施する冬のイベントをまとめた特設サイトの公開、道の駅や温泉施設、スキー場などを巡るスタンプラリーなどを予定する。
庄内、最上地域は7月の大雨で、三つの宿泊施設に浸水などの被害が出たほか、8月末までの約1カ月間で1万5000人分を超える宿泊キャンセルが発生した。
県観光交流拡大課の担当者は「夏場の稼ぎ時に落ち込んだ需要を、冬場に穴埋めできれば。被害はほぼ復旧したので、庄内はおいしい海産物、最上はスキーや温泉などを安心して楽しんでほしい」と話す。事業の詳細は後日発表する。
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