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「北海道・三陸沖後発地震注意情報」初めて想定 石巻市総合防災訓練

体育館で避難所開設などの訓練に臨んだ住民ら

 石巻市の総合防災訓練が2日、市内各地であった。2022年12月に運用が始まった「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて訓練内容に盛り込んだ。

 訓練は、1日午後に三陸沖でのマグニチュード(M)7・4の地震で注意情報が出され、2日午前8時半に三陸沖でM9・1の巨大地震が発生して三陸沿岸部に大津波警報が発令されたと想定。市は事前に全戸配布したチラシで注意情報を周知し、1日に市民に送った訓練用の災害メールにも注意情報を反映した。

 同市釜小では、上大街道第二町内会の住民約150人が校舎3階へ避難し、体育館で避難所開設の訓練に臨んだ。同校6年の長男、2年の長女と参加した同市築山2丁目の会社員男性(48)は「震災後に生まれた子どもたちにも災害時に対応できる力を身に付けてほしい」と話した。

 赤間彰町内会長(71)は「注意情報が出れば行動の仕方が変わってくるので、住民には訓練を機に考えを深めてほしい」と語った。

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