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冬の多重事故に備え 連携を確認 宮城・東北道古川ICで県警などが訓練

県警や消防、医療機関などが連携を確認した訓練

 大崎市古川の東北自動車道で2021年1月に起きた多重衝突事故を踏まえ、冬期間の高速道路における交通事故を想定した訓練が6日、市内の古川インターチェンジ(IC)であった。

 県警高速隊と東日本高速道路東北支社仙台管理事務所、大崎広域消防本部、大崎市民病院災害派遣医療チーム(DMAT)などから約100人が参加。吹雪によるホワイトアウト状態で車3台の事故が発生して5人が負傷し、後続でも複数の玉突き事故が起きた想定で実施した。

 参加者は、通報後の情報伝達や状況把握、事故車からの負傷者救助、トリアージといった場面で連絡を取り合いながら活動。高速隊の目黒健也副隊長は「冬場の多重事故に備えて現場の連携を確認できた」と話した。

 21年の事故では141台が巻き込まれ、61台が絡む33件の事故で1人が死亡、24人が重軽傷を負った。東日本高速道路東北支社は地吹雪対策として、古川IC周辺の防雪柵を高さ4メートルにする改良工事を進めているほか、誘導灯や誘導板を設置した。中込博之所長は「早めの冬タイヤ装着、安全な車間距離と速度を心がけてほしい」と呼びかけた。

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