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宮城・気仙沼で多様な遊びの放課後プログラム 児童ら「地元探検」でリンゴの収穫楽しむ

収穫したリンゴを丸かじりする子どもたち

 宮城県気仙沼市の一般社団法人まるオフィスと唐桑町まちづくり協議会は13日、地域のリンゴ園で、子どもたちが収穫体験などをする「放課後たんけん」を実施した。多様な遊びを提供するプログラムの一環で、参加した唐桑小(児童148人)の1~6年生33人が地元の魅力に触れた。

 児童らは唐桑体育館を出発し、約2・3キロ歩いて同市小長根にある千葉正樹さん(62)のリンゴ園に到着。千葉さんから実のもぎ取り方を教わったり、その場で味わったりした。

 6年の小松奏絵さん(11)は「地域の事を学ぶのが好きなので、リンゴ園に初めて行けてうれしい」とほほ笑み、2年の加藤東太(はるた)さん(8)は「リンゴは家族と一緒に食べたい」と袋にしまった。千葉さんは「子どもたちの声を聞くとパワーをもらえる」と笑顔を見せた。

 放課後たんけんは、スマホの普及などで子どもたちが体を動かしたり、歩いたりする機会が減っている現状を踏まえて昨年始まった。下校時にスタッフが参加者を迎えに行き、運動遊びや探検のプログラムを月3回程度提供する。

 参加料は月1000円。見守り役として地域住民や大学生も運営に携わっている。まるオフィス常務理事の加藤航也さん(35)は「『自分の地元は探検しがいのある面白い場所だ』と子どもたちに感じてもらえたらうれしい」と話した。

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