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学びの森で、ひな育ってね 来春閉校する宮城・登米の米川小の児童が学校林に感謝込め巣箱設置

学校林に巣箱を設置する児童ら

 登米市東和町の米川小「みどりの少年団」に所属する5、6年の児童が、近くの学校林「学びの森」で巣箱の設置作業に挑んだ。同小は来春、地区内3校統合に伴い閉校となる。70年前に植えられた学校林に感謝の気持ちを込めた「最後の授業」となった。

 団員29人は、団長の6年高橋さらさん(11)の「いつでもどこでも誰にでも心のこもったあいさつをしよう」とのかけ声を合図に作業をスタート。米川生産森林組合や市職員のアドバイスを受けながら、木製巣箱20個を木にくくりつけた。

 「森林を大切に」「みどりは友達」などのメッセージが書かれた立て看板50枚も地面に打ち込んだ。

 副団長の6年及川琉斗さん(12)は「高い木にはバランスを取りながら設置した。巣箱でひながたくさん育ってほしい」と話した。

 同小は1873(明治6)年開校。学校林は1954年から植えられ、約9・5ヘクタールに杉や赤松約2000本が育った。2008年に旧鱒淵小と統合した後も自然環境を学ぶ場として活用されてきた。

 錦織小、米谷小と来春統合して「東和小」に移行後は市が学校林を管理する。

 菊地俊輔校長は「地域の先輩たちが森を大切に守ってきてくれた。児童には自然の成長を感じ、豊かな感性を育んでほしい」と期待した。巣箱の設置作業は21日にあった。

自然環境を守るメッセージを書き込んだ立て看板

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