閉じる

「夢諦めない」「真面目に」HACHIの角田さん・春風亭与いちさん親子が、仙台・泉松陵高でキャリア講演

壇上に並び、質問に答える与いちさん(左)と角田さん(中央)の親子

 仙台市出身の落語家春風亭与いちさん(26)と県内6店舗で「レストランHACHI」などを経営する角田秀晴さん(61)親子を招いた講演会が泉区の泉松陵高であった。キャリア教育の一環で初めて開催され、生徒と保護者約200人が聴講した。

 与いちさんは高校1年の時、師匠と決めた春風亭一之輔さんに会って弟子入りを志願した。断られても「ラブレター」を送り続け、高校を卒業して入門が許されたというエピソードを紹介。夢を諦めない大切さを説き、落語「桃太郎」で会場を沸かせた。

 角田さんは、やりがいに悩んだ日々を乗り越えた体験を語った。稼業のレストランを離れ、人材教育の会社や結婚相談所で働き、「必要とされることを真面目にこつこつやる大切さ」に気付いたという。「家族で話し合い、自分を生かす仕事を見つけてほしい」と生徒にエールを送った。

 次男の与いちさんが落語家なったことには「人数はプロ野球選手と同じぐらいいる落語家だが、現役で長く活躍できる。息子の性格にも合う」と語った。

 看護師を目指している3年浅野瑞歩さん(18)は「ビジョンを持つことが大切だと学んだ。自分の夢に向き合う大きな励みになった」と笑顔を見せた。

 講演会は11月30日にあった。

関連リンク